『HRTechの最新情報!「採用と組織活性」の最前線を学び、今すぐ活かす!』セミナーレポート

『HRTechの最新情報!「採用と組織活性」の最前線を学び、今すぐ活かす!』セミナーレポート

【テクノロジーのテの字も知らない私が聴いた、テクノロジーのセミナーレポート】(文:鈴木沙央梨)
 
『HRTechの最新情報!「採用と組織活性」の最前線を学び、今すぐ活かす!』
 
2018年7月27日(金)KOKUYO名古屋ライブオフィスで開催されました。
 
まず初めは、働きごこち研究所の藤野貴教さんによる講演『HRTech最前線』です。
さっそく講師の藤野さんのご挨拶からスタートしました。
そして、今回のセミナー会場であるKOKUYOさんからは新しいKOKUYOのオフィスチェア「ing」のご説明を少し。
 

参加者の方の視線が「早く藤野さんの話が聞きたい!」と物語っていたのか、「ing」の説明はほどほどに、講師の藤野さんにバトンタッチします。
いよいよ藤野さんのお話のはじまりです。
 
参加者の多くは、名古屋の名だたる大企業で働く人事部の方。
ゆる×キレで定評のある藤野ワールドのファンでいらっしゃる方も多く、興味津々で藤野さんの登場を待っていたと思います。
 

みなさんの熱い視線に応えるように、
リラックスしてユーモアを織り交ぜながらお話をはじめる藤野さん。
さすが『ホンマでっか!?TV』に”AIビジネス評論家”として出演された経験をお持ちなだけあります。
 
今回のお話は、「採用と組織活性」に今すぐ活かせるHRTechの最新情報について。
メインになるお話を3つにまとめてみました。
 
—-
1【テクノロジーリテラシーを高めること】
・新しい技術を理解して、どんな風に活用できるか?を考える力を高める
2【人間は人間の仕事をすること】
・AIは人の仕事を奪うのではなく、作業を代わりにやってもらうことで人間はクリエティブな仕事に注力することができる
3【未来を見て、今を考えること】
・2~3年後に欲しい人材を今から採用しておく
・その為には、企業の人事部が経営陣と連携を必要がある

 
昨今、テレビの視聴者の年齢層が上がってきています。
ほとんどの方がニュース番組などで、「人工知能」や「AI」という言葉を見たり聞いたりしたことがあると思います。
「“テクノロジーリテラシーが高い人”はこの情報から、妄想することができるのです。」と藤野さん。
 
私は、この話を聞いた時に”テクノロジーリテラシー”と言われてもピン来ませんでした。
横文字が並ぶとパタリと頭に入って来なくなる、あの現象です。
 
この記事では、初心者や主婦でもわかるように楽しくお伝えしていけたらと思います。
楽しく学んで「テクノロジーリテラシーが高いね」なんて言われちゃいましょう!
 

[リテラシー]ってなに?
リテラシー(英: literacy)とは、原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり、日本語の「識字率」と同じ意味で用いられている。
引用:Wikipedia

 
うーん、、、イマイチわからない。笑
 
テクノロジーとは、私たちの生活に欠かせない電気やインターネット、自動車、そしてスマホなどの科学技術のこと。
テクノロジーリテラシーとは、テクノロジーをどんな風に活用すると、より私たちの暮らしが豊かになるのか?を考えられる力。と理解してみました。
 
現代社会では誰もが無意識のうちにテクノロジーの恩恵を受けています。しかし、上手に付き合えている人はどのくらいいるのでしょうか?
 
例えば、ダラダラとYoutubeやSNSを見て時間を浪費してしまうことってありませんか?
さらに最近では、「いいね!」が欲しくて過激な行動をする若者のニュースもあるほど、知らない内にテクノロジーの奴隷になってしまうケースもあるようです。
 
そもそもテクノロジーは私たちの生活を豊かにする為に生まれてきた技術なので、人生の時間を大切に使う為にも、大切な人たちとより幸せな時間を過ごす為にも、
私はテクノロジーリテラシーを意識しておきたいなと感じました。
 

「ズバリ、AIは人の仕事を奪うと思っていませんか?」
 
藤野さんはこう続けます。
 
—-
仕事はクリエイティブ。
人間の仕事はクリエイターであり、アーティストになることなのです。
作業をAIが代わりに担ってくれることで、私たちはクリエイティブな仕事にエネルギーを注ぐことが可能になるのです。
AIに何を置き換えてやってもらおう?という意識を持ち、AIを活用して、私たちがどんな恩恵を受けることができるのかを考えて創り出すことが人間のする仕事なのです。
—-
 
こう考えると、AIは私たちの仕事が奪うのではなく、私たちが本来やるべきことにエネルギーや時間を割けるようになると気づかされます。そういえば、iPhoneのSiriも「私はSiri、あなたのバーチャルアシスタントです。」って自己紹介してくれますもんね。つまり、AIは本来、私たちのアシスタントなのです。
 
そして、AIなどのテクノロジーを使って私たちの暮らしがどうしたら豊かになるのかを考えることで、テクノロジーリテラシーが高まっていくのです。
 
藤野さんが企業のコンサルティングへ行くと、こんな問題がよく起こっているそうです。
企業の組織は、下記のような構造になっていますよね。
 
Top 取締役 社長 CEO など企業の経営陣
Middle 役員 役職者 など中堅社員
Junior 社員 スタッフなど現場で働く人
 
Top(取締役)とJunior (現場)との方が認識が近い為、
Middle(中堅社員) のリテラシーをどう上げて行くのかが最大のポイントなのだそうです。
 
私は意外でした。
最新の会社の方針や経営陣の思想のようなものは、トップから現場へ順番に浸透して行くものだと思っていたのですが、そうでは無いようです。
 
実際のところはこんな風になっているようでした。
現場で働く人々(Junior)は年齢も若く、感性も新しい物を自然と取り入れているようで、感覚が新しいのです。学生時代からスマホを当たり前に使っているような世代なら尚更です。テクノロジーリテラシーが高いのも頷けますね。
 
また、優秀な経営陣(Top)も常に新しい情報を取り入れているので、必然的にJuniorのようにテクノロジーリテラシーが高いのです。
 
ところが、Middleは中々新しい情報が入りづらく、Junior世代の話を聞いても理解できず、Topに声が届く前にJuniorが伝えるのを諦めてしまい、結果的に会社の発展に繋がらないという現象が起こっているようなのです。
 

では、”理解する”とはどいいうことでしょうか?

《意識してる状態》とは
2007年にスマホが登場。
当時は、iPhoneで見るGoogleマップにすごい!と感動した。
(私もiPhoneで、自分の部屋からバチカン市国を見たときは感激しました!笑)
 
《意識しない状態》とは
2018年の今。
Googleマップは当たり前に使っていませんか?
ストリートビューを使えば、
初めて行く場所なのに見覚えがあると言う不思議な現象が起こる位です。

 
このように新しい技術は大体5~7年くらいで世間に浸透すると言われています。
2020年頃には、私たちは人工知能を意識しないで使っていると予想されます。
 
「Googleレンズ」という、
花を写すと名前がわかるという機能もあります。
これは、ワーク(目で見る)ディープラーニング(脳で考える)
という人間の機能を使ったものです。
 
みなさんは花を見た時、何を考えていますか?
キレイだなー、と感じたり、星やヒトデに似ているな。
など輪郭や、季節、色を捉え、
次に百合や朝顔に似てると感じたりします。
この時、みなさんは記憶にアプローチしていますね。
 
例えば、
過去にWi-Fiを使ったカフェに再び訪れると自動的にWi-Fiが繋がる
=意識しないで使っている ということです。
 

街中の飲食店にレンズにかざすだけでレビューが出る機能があるとします。
この機能は何に使えそうですか?
 
参加者のみなさんと、ブレスト(ブレーンストーミング・アイデア出し)していきます。
 
冷蔵庫の中身を写すと…献立を立ててくれるとか
謎解きに使うと…ストーリーができるとか、
みなさんさまざまなアイデアが出てきます。
 
やってみると実感するのですが、
新しい技術を知って、アイデアを出のはとても楽しいのです。
 
=これが人間の仕事なのです。
 
妄想が入ると、アイデアが膨らみます。
 
さらにもう一段階を考えていって、
例えばその技術に誰がスポンサードするのか?
どの人がお金出すかな?
誰がメリットになるのかな?
 
という思考をすると、
新しいビジネスを生み出していけるようになります。
 
2016年11月頃に誕生したAmazonGo。
これは商品をバーチャルカウントする機能を使って、
お店でお会計せずにAmazonから直接引き落としされるというシステムです。
 
聞いたことはあるけれど、
まだ実際に使ったことのある人はいないですよね。
同時期の2016年11月に誕生した「自動運転」も同じ構造です。
 
ニュースなどで聴いたことあるけど、
実際に自動運転で走っている車を見た人や乗ったことがある人は一気に数が減ります。
知っているけれど、ピンと来ていない状態です。
このようにテクノロジーを理解するのと、納得してハラ落ちするまでにはどうしても時間差があります。これを、早く理解して自分の仕事に結びつけていくことが大切です。
 
今この瞬間にも情報格差はどんどん広がっていきます。
21世紀は、間違いなくテクノロジーに強い会社が伸びます。
 
特にテクノロジーに強いベンチャー企業は時間が資産です。
取引相手が理解できないなら、時間がもったいないからごめんなさい。と相手にされなくてビジネスチャンスを逃してしまうことに繋がりかねないのです。
 
だからこそ、理解できるかどうかが非常に重要になってくるのです。
今のリーダーの仕事はチーム全体のテクノロジーリテラシーを高めること。
若い世代に効果的なアウトプットの場を設けることかが大切なのです。
ーーー

 

後半は藤野さんがエヴァンジェリストとして関わっていらっしゃる、シングラー(株)の熊谷さんと田口さんと一緒に、HRTechスタートアップベンチャーによる最新テクノロジーのご紹介をします。
 

(左からシングラー(株)熊谷さん、田口さん)
 
前半に出てきた、企業のMiddleのテクノロジーリテラシーを高めるというお話に対して、
「採りたい人を採れてる会社はどんな会社だと思いますか?」
「例えば、テクノロジーやAIを積極的に会社に取り入れようと伝えても「あなたの言ってることはよくわからない」と言われた瞬間にシャッター閉めちゃいますよね。」という話に、みなさんもウンウンと頷いていました。
 
田口さんのお話。
 
そもそも自分がやっている仕事がどんな価値を生み出しているのか。
人事は作業を一瞬たりともやってはいけない。
やった先のことをどうするのか?を考えること。
 
田口さんはかつて、仕事と作業をすべて自分で行っていた為、毎日朝5時まで仕事して、朝7時に出社して…1日22時間仕事する日々を続けていたそうです。
キャーーー!と思ったのは私だけではないようで…
会場内に一瞬どよめきが(笑)
 
そのご経験から、ご自身で働き方改革を行い、今では週休4日と決めているそうです。
また、現在も来年はやらなくて済む仕事はなにか?を意識しながら仕事をしているという話には、会場のみなさんも目からウロコと同時に確かに~と深く頷いていらっしゃるようでした。
 
タレントマネジメントのような人と会う仕事や社員と直接話す仕事をする時にも、データとリアルの情報はどちらも大切であるとおっしゃっていました。さらに、対、人。感情を伴ったことは無くならない。感動を生み出すのはAIには難しいから。とも。
 
意思決定を代替は不可能。
あくまでAIはアクションをサポートするまでなのです。
 
HR×AIをビジネスに取り入れるにあたり、田口さんは考えるのは人間の仕事、口説くのは人事の仕事であるとおっしゃっていました。
 
未来の2~3年後にこんな人が欲しい。
今の時代は欲しい人材がどんどん変わるから、
当てはまる人を今のうちから取っておくことが大切なのです。
 
経営者が考える人事を知る為にも、
きちんと人事部と経営陣が連携を取ることが必要。
 
感情が大切。
HRTechを使うと感情を可視化することができます。
 
400名と会うことと、アンケートとること。
そもそも面談とは?何をするのか。
今と未来が大切。未来は毎日変わります。
今のその人に合ったフォローができなければ、いずれ離職につながる。
 
面接の際にAIはこの人は違うと診断しているが、実際に見て良いと思ったから採用するケースもあります。このように矛盾点起こるのですが、今はその時に採用された社員が他の人よりも役職を取っているというのです。
 

 

 
左上:コミュニケーター
仕事を進化させる
脳みそキュっとなる
 
右下:モデレーター
ほっこりするので
持ち帰りやすい
 
お話しが花開いたところで藤野さんがまとめに入ります。
 
そして、最後に地元企業の採用事情について、「愛知県は草刈場になる」というお話もしていただきました。 先日、幕張メッセでAIとビジネスについてのイベントがあったそうです。
 
さっきまでの藤野さんのお顔と表情がなんだか違う?
話し方も若干早口になるほど、熱く語しはじめました。
 
今、東京との情報格差が広がっている。
自分から情報を取りに行ってないと、東京の採用戦闘力が高くなっていく。
 
会社はどんな方向性でいくのか?
他の会社はどうか?などを積極的に情報を取りに行き、人事は経営に組み込んでいくこと。
 
—-
もう、時間がないんです!私の”仕事”は何なのか?を考えてください。
今日、このセミナーに”仕事”が理由で、社員が参加できていない会社は特に考えほしい。
どうしたら業務解放できるのか?こういったセミナーに参加するなどして、どう触発される時間を作るのか?

 
この問いかけに、ハッとした表情になった方も多く、会場の空気が目が覚めたと言わんばかりに一気に変わった感じがしました。
 
私の名大卒の友人が、就活中のこんなエピソードを教えてくれました。
 
愛知県民は学生も企業も地元が好きな傾向があるそうです。
就職採用の際には大学名で足切りしている企業もある(名大、名市大、南山など)ほど。
そこでwinwinの関係が成り立ってしまっている。さらに名古屋の就活生は東京へ面接に行くと高飛車に見えるらしいのです。結果、採用されず結局地元へ戻ってくるというパターンも多いようです。
 
学生の目線から見ても感じられるほど、地元で就職して安心してしまい、
中々新しい情報が入って来にくい状況が根強く染み付いてしまっているようですね。
 
私たちがより安心して豊かに暮らしていける社会作りに貢献する為に、テクノロジーに親しんで活用するセンスを磨いていくことが大切かもしれません。
 
この後は場所を移して、懇親会&交流タイム。
そこでは和気あいあいと色んな感想や情報が飛び交っていました。
 
みなさんが、どんな思いで参加されていたのかがとても興味深かったです。
一部ご紹介させていただきます。

 

今日参加したきっかけは?
・2018年の会社のテーマがハピネスなので、何か得られるものがあると思って
・会社はイノベーションを起こしたいと言っているが、現場ではそう言った人材が積極的に採用しようという流れになっていないので、打開策を見出したくて
 
今日はどんなところが参考になりましたか?
・人事部が経営陣と連携をとって仕事をする大切さがわかりました。
・知ることから始まり、興味を持ったことを調べ、行動してみて知識を腹落ちさせ、自分のものにする。僕もそんなプロセスを楽しんでみようと思います。
・大手他社さんが外部からイノベーションを生み出すような人材を、既に採用していることが知れたこと。
 
今日のお話で、これからの仕事に活かせられることは?
・紹介されていたサービス「HRアナリスト」を自社の人事の方に紹介してみようと思います。
みなさまそれぞれに楽しく学んでいただけたようです。
ご参加くださったみなさま、シングラー(株)のみなさま、ありがとうございました。
そして、藤野さん、ありがとうございました。
 
藤野さんは、これからも全国各地で登壇される予定です。
最新の講演情報は、働きごこち研究所のホームページ(http://www.hatarakigokochi.jp )を
ご覧くださいね。
(個人的には、森の中や海など自然の中で開催されるセミナーが気になります)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

【ライタープロフィール】
 
鈴木沙央梨
 
心理カウンセラー。Webライター。幻ガール。
海と山に囲まれた小さな町で生まれ育ち、おしゃれと心理学をこよなく愛する。shopの店員をしながら2010年より心理学を学び始め、2018年よりWebライターとしても仕事を始める。今回のセミナー講師、藤野さんには幻ガールと呼ばれている。新月の七夕生まれ。

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