いま出来ることは何か

いま出来ることは何か

上海で思ったことは
アフターデジタル世界を支える働き手が溢れているという中国の特異性だった
特異性というより、日本との違いと言うべきか
 
デジタルの世界ににリアルサービスが包含されていて、両者が融合されているのがアフターデジタルだが、
そのデジタルを下支えするリアルの世界、つまり働き手がいるということを、
宅配スーパーのフーマーの店の外に控えている大量の電動バイクのドライバーを見て気づいた
 
中国におけるウーバーイーツであるウーラマにおいても同様で、水色の服を着た彼らが、スマホを握りしめて都心部を走り回っている
宅配先のエレベーターの閉まるボタンをできるだけ早く押そうとする彼らの働きがなければ、宅配は成り立たない
 
日本では物流の働き手がいないから同様のサービスは成り立ちにくいと言われがちだが、
この日経の記事のように、フリーランスの宅配ワーカーが増えてきている流れを考えると、
上海の宅配サービスの日常化は、少なくとも東京都心部においては同様の動きがますます広まるだろう
 
ではその宅配ワーカーは誰が担うのか?
 
上海では、外地人と呼ばれる地方出身の人びとが担っている
上海人と外地人には明確な職業の分業があった
 
1979年に東京に生まれたぼくにとっては、それはまるでカーストのように感じたが、
話しを聞いた上海人にとっては当たり前のこととして受けとられていた
日本においては、外国人労働者と、そして就職氷河期世代と呼ばれる40代の方がいま担っているように感じる
この点は、出典なしで書いてるので実数を踏まえないといけないが、おそらく世代や収入区分で職業の分業が進んでいく
社会の豊かさとは何か?
この問いが、上海に行って二日目に僕の中に生まれ、その後の三日間はずっとその問いについて考えていた
 
おそらく、上海に住んで当たり前のように日々宅配サービスを使うと、違和感などなくなり、こんな問いはどこかになくなってしまうのだろう
それは日本にいても同じことだ
 
私たちが日々当たり前のように享受しているサービスは、その担い手がいるからこそ存在している
しかし、それらのサービスは人口減少、超高齢社会の流れの中でどんどん減っていくだろう もしくはサービスの質が落ちていくだろう
それに対して、店員や業者に怒りをぶつけるだけなのか、それとも、働き手を楽にさせる行動を消費者としてとるのか?
人口減少における働き手の不足
そしてテクノロジーの普及の遅れ、
という日本の社会課題にいま向き合っておかないと、15年後にこの国の選択肢はグンと少なくなってしまう
そしてそのときわたしたちは気づく
この国の豊かさが失われてしまったことに
 
そうならないために、いま何ができるだろうか
 

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