
田んぼ日記はじまる
この地に住んで5年。
となりの休耕田を借りて、田んぼを始めようと思ったのは今年の正月でした。
ぼくのしごとが1年でいちばんいそがしいのは冬~春の時期。
春が始まるころには本格的にはじめられるなあなんて、庭から見える田んぼを見つめながら思っていました。
今日、仕事からかえると、土をトラクターで掘り返してくれていました。
いそいで長靴に履き替え、あいさつに。
掘り起こしてくれたのは地元のおじさん。
妻のおとうさんの、小学校時代からの同級生で、このあたりの田んぼをすべてトラクターで掘り返してくれています。
あいさつをしにいくとトラクターを降りてきて
「おお、あんたがこの田んぼ始めるのか」
「はい!ありがとうございます!」
「いま、おかっちゃん(妻の母)に聞いたら、片方だけ掘り返せばええって言ってたけどどうする?」
「せっかくなんで、両方とも掘り返してください!」
「そうか、わかった。やったる。で、誰に田んぼ教えてもらうんだ?」
「幡豆の仲間と、幸田の保育園仲間が田んぼやっているので教えてもらおうと思ってます」
「幡豆の仲間って宮本か?」
「あ、はいそうです!」
世界狭い!笑
「そうか。で、何を植えるんだ?」
「稲です」
「稲は稲でも、何の稲だ」
(わかんねえ笑 稲の種類とか知らねえ!笑い)
思い付きで僕は、「古代米です」と答えると
「古代米か、なら鳥羽に古代米やってるやつがいるぞ、おれの一個上なんだけどな、紹介してやろうか?」
「ほんとですか?!ぜひともお願いします」
「苗はどうするんだ?」
「もうそこからどうしようかなってかんじで、いまから考えようと」
「じゃあ、古代米なら鳥羽のともだちのところにつれてってあげるよ。火祭りが終わったらいくか?」
「はい!」(めっちゃいいひとだ)
田んぼ日記1日目。
地元のおじさんという強力な心の支えを得られた。
ここはルイーダの酒場か!
田中邦衛似のおざきけんごさん
「写真なんていらねえ」
「ここの田んぼは○○だからな」(←聞き取れない)
「○○?」
「ああわからないか、深いってことだ。だからな、機械は沈んじゃうぞ」
「長くつがずっぽりしちゃうってことですか?手植えします!」
「手植えならだいじょぶだ。」
うちの地名は「深田」
文字通り、深い田んぼ。
長靴で入ってみると、奥になるほどずっぽりと沈んでいく。
田植えの時は、こりゃあ大変だぜ。
「あとなここは山が多いから、すずめがな、稲を食っちまうから早く稲穂になるやつじゃない方がいいぞ」
「そうなんですか?」
「ああ、このあたりはみんな田植えがゆっくりだろ、それははええと食われちまうからだ」
「なるほど!」
「だからな、ゆっくりな稲にするか、もしくはすずめよけが必要だ」
こういうこと、Yahoo知恵袋には書いてない訳で(笑)
OkGoogleといっても答えてくれない訳で。
やっぱりひとがもっている暗黙知ってのがあるんだよね
わからないことだらけではじまる田んぼ日記。
スタートは上々だー。
くにえさん(本名けんごさんだけど、おれのなかで完全にくにえさん)がいうには、
うちからすぐちかくのところに、僕と同い年で税理士やりながらトマト作っているひとがいるらしい。
「こんどはなしかけてみろ、おもしろいやつだぞ」
農業をつうじて広がるワールド。田んぼクエスト、応援よろしく!
ゴールデンウイークあたりで田植えやります。
やりたいひとおいでん。きてちょー