僕は、まだ「がんばってる」とは言えなかったから。

僕は、まだ「がんばってる」とは言えなかったから。

ブログを読んでくれた人のFacebookへのコメントを見てると、
「仕事ができなくて困った」「とりあえず、掃除した」
みたいな経験みんなもってるんだねー。

できない新人のお話し、もう少し続きます。

さて、前回の続き。

梅雨明けしても、僕の心は毎日雨だった。

会社に行くのが憂鬱で憂鬱で、
あのころ僕は実家に住んでいて、
片道1時間ちょっと満員電車に揺られ、赤坂見附まで通っていた。

「今日もわかんないことをずっとやらなきゃいけないんだよな・・・」

プロジェクトの役に立てていない・・・
周りに相談できる人がいない・・・
この先、自分が今の仕事が「できる気がしない」・・・

今思い出してみるとこんな状態。

完全に、危ないよね。

同じプロジェクトに、仲の良い同期が一人でもいれば、
「おれ、もうほんとわかんないんだけど、どうすればいいだろう」
って愚痴っていたと思う。

いや、いたとしても言えてたかなー?
おれ強がりだったもんなあ。

ファミリーマートの入っている雑居ビル。
僕が働いている一個上のフロアでは、
別のプロジェクトが動いており、そこでは仲の良い同期の女の子が働いていた。

彼女とはたまにエレベーターやファミリーマートであった。

彼女にも愚痴りはしたけど、
「ほんとに、もう泣きそうなくらいつらいんだ」
って僕は言えてなかった。

だって彼女は、「つらい中でもがんばってた」から。
僕は、まだ「がんばってる」とは言えなかったから。

でもさすがにどんどん積もってきて、
仕事があまりにできないものだから、夜遅くまで残ってて、
同期に電話したりしてた。

その日はもう終電を過ぎていたと思う。
どうにもならない気持ちをぶつけたくて、同期の中で一番の変態の仲間に電話をかける。

「なあ、あらくん、もうおれやめたいよ」

「どうしたんだよ、ふじの」

「もうさ、すべて投げ出したい」

「何言ってんだよ」

「このシステムの中のさ、「総務部文書課」とか「総務部経理課」みたいなデータテーブルをさ、
ぜんぶ「うんこ部うんこ課」に置換してさ、
そんでもって、
サーバーのキーボードの
Qからエンターの部分までさ、
ながーいいっぽんぐそ置き土産にしてさ、やめてやろうとおもうんだけど、どう思う?」

「やばいなそれは」

「やばいかなー、くびになるよねー」

「ていうか、うちの会社がやばい」

「そうだよねー新聞に載るよねー」

「いや新聞に載せられないくらいやばい」

「あーそうかー」

もう僕は、こんな感じになってしまっていた。

全力で、逃げ出したかった。

そんなある日、事件が起きた。

「プログラミングができない使えない新人」というイメージが定着してきた僕にとって、
数少ない「仕事」であった、システムのバックアップをとるという作業。

プロジェクトの皆さんが、
1日かけて行った「作業の差分」を、
最後まで残ってMOに保存する

という、

時は2002年!

と、2015年のクラウド時代の今、
マイクに向かって叫びたくなる、アツイ仕事

そうそれは、

「バックアップ保存」。

バックをアップする、バックアップですよ。なんのこっちゃ。

そして、僕はあの日、バックアップを忘れたのだ。

忘れてしまったことも気付かないまま、会社に行くと、
社内がざわついている。

バックアップ、忘れたころに、バグ起こる。

続きは次回。

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